大運の読み方:順逆・立運年齢・十年ごとの流れ
大運は十年ごとに変わる大きな環境です。月柱を起点に、生年の陰陽と性別で順行・逆行が決まります。順逆の規則、立運年齢の計算、八つの大運を出す具体例、流年と合わせた読み方を解説します。
大運とは
出生時の八字は原局と呼び、一生変わらない地色のようなものです。大運は年齢とともに変わる外部環境で、ある年齢から十年ごとに干支が変わり、通常は八〜十段階を出します。原局が「どんな人か」なら、大運は「その十年をどんな季節に生きるか」です。
第1段階:順行か逆行か
まず年干の陰陽を見ます。甲・丙・戊・庚・壬は陽、乙・丁・己・辛・癸は陰です。次に性別と組み合わせます。
| 陽年生まれ | 陰年生まれ | |
|---|---|---|
| 男性 | 順行 | 逆行 |
| 女性 | 逆行 | 順行 |
順行は月柱から六十干支を先へ、逆行は前へ戻って数えます。月柱が丙子なら、順行の次は丁丑、逆行の次は乙亥です。命式計算で性別を選ぶ理由はここにあります。
第2段階:何歳で立運するか
大運は出生直後から始まるわけではなく、立運年齢を計算します。順行なら出生時から次の「節」、逆行なら前の「節」までの時間を数えます。ここでの節は二十四節気のうち月を切り替える十二節で、立春・啓蟄・清明などです。
時間差を伝統的な比率で年齢に換算します。3日を1年、1日を4か月、1時辰(2時間)を10日とします。
立運年齢は人によって1歳未満から10歳近くまで幅があります。節の切り替わりに近い出生なら早く立運します。
具体例
年干の己は陰干です。男性なら陰年の男性として逆行、女性なら陰年の女性として順行します。
| 男性(逆行) | 女性(順行) | |
|---|---|---|
| どの節まで数えるか | 往前到大雪(1999 年 12 月 7 日晚上) | 次の小寒まで(2000年1月6日午前) |
| 時間差 | 約24日14時間 | 約4日21時間 |
| 立運年齢 | 約8歳2か月 | 約1歳7か月 |
| 第1運 | 乙亥 | 丁丑 |
| 第2運 | 甲戌 | 戊寅 |
| 第3運 | 癸酉 | 己卯 |
| 第4運 | 壬申(みずのえさる) | 庚辰 |
| 第5運 | 辛未 | 辛巳 |
| 第6運 | 庚午 | 壬午(みずのえうま) |
| 第7運 | 己巳 | 癸未 |
| 第8運 | 戊辰 | 甲申 |
男性の例では約8歳で立運し、最初の乙亥運はおよそ2008〜2018年、次の甲戌運は2018〜2028年となります。同じ日に生まれた男女でも大運は大きく異なります。
大運の読み方
- 日主に対する通変星を見ます。上の戊土なら乙亥運の乙は正官、亥は偏財で、この十年は規則・責任・資源が主題になりやすいと読みます。
- 喜用の五行かを見ます。この命式は火土が強く、金水で均衡を取ります。男性の第3・第4運の癸酉・壬申は水と金なので、伝統的にはこの二十年の環境が助けになりやすいと考えます。
- 原局との冲・合を見ます。大運と原局の地支の冲や合は、変動や転機に対応することがあります。
- 「前半五年は天干、後半五年は地支」ともいいますが、流派によって異なります。一つの大運を全体として読むほうが慎重です。
大運と流年を合わせて読む
流年は各年の干支で、2026年は丙午です。大運を季節とすると流年は天気で、同じ雨でも春と冬では感じ方が違います。ある年を読むには、まずどの大運に入るかを確認し、原局・大運・流年の関係を見ます。
よくある誤解
- 一つの大運で十年の吉凶が決まると思う:大運は環境であり、その中での行動には大きな個人差があります。
- 原局を見ず大運だけを読む:同じ大運でも命式が違えば意味はまったく異なります。
- 交運の年に必ず悪いことが起こると思う:環境の変化に注意する目安であり、不運の予告ではありません。
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