真太陽時:八字で北京時間をそのまま使えない理由

八字の時辰は出生地での実際の太陽の位置で区切ります。一方、北京時間は中国全国共通の時計の時刻です。新疆・チベット・四川などでは一、二時間の差があるため、時辰の境界付近に生まれた人の時柱は変わることがあります。本記事では真太陽時の計算を、主要都市の時差表と具体例で説明します。

時計の時刻だけでは足りない理由

昔の時辰は太陽を基準にし、太陽が真南で最も高くなるときが正午、午の刻の中央でした。現在の北京時間は東経120°を基準に定めた時刻で、中国全土で同じ時計を使います。

中国は東西に広いため、ウルムチでは東経120°の地点より二時間以上遅れて太陽が最も高くなります。時計が午後二時過ぎでも太陽ではようやく正午です。八字で必要なのは出生の瞬間の太陽の位置なので、時計の時刻を出生地の太陽時に換算します。これが真太陽時です。

第1段階:経度による時差

地球は4分で経度1度分回転します。出生地が東経120°より西へ1度離れるごとに太陽時は北京時間より4分遅れ、東へ1度なら4分進みます。式は、経度時差(分)=(出生地の経度 − 120)× 4です。

都市およその経度北京時間に対する太陽時の差
ハルビン126.6°E約27分進む
上海121.5°E約6分進む
北京116.4°E約14分遅れる
香港114.2°E約23分遅れる
深圳114.1°E約24分遅れる
広州113.3°E約27分遅れる
西安108.9°E約44分遅れる
重慶106.6°E約54分遅れる
成都104.1°E約1時間4分遅れる
蘭州103.8°E約1時間5分遅れる
昆明102.8°E約1時間9分遅れる
ラサ91.1°E約1時間56分遅れる
ウルムチ87.6°E約2時間10分遅れる

北京そのものの太陽時も北京時間より14分遅れます。「北京時間」は東経120°を基準とする標準時の名称で、北京現地の太陽時ではありません。

第2段階:均時差

経度だけで補正したものは、太陽が毎日同じ速さで動くと仮定する平均太陽時です。実際には公転軌道が楕円で地軸も傾いているため、太陽が南中する時刻は一年を通じて前後し、差は最大十数分になります。この差が均時差で、加えると真太陽時になります。

  • 2月中旬ごろ:太陽が最も遅れ、真太陽時は平均太陽時より約14分遅くなります。
  • 5月中旬ごろ:約4分進みます。
  • 7月下旬ごろ:再び遅れ、約6〜7分の差になります。
  • 11月上旬ごろ:最も進み、約16分早くなります。
  • 4月中旬・6月中旬・9月上旬・12月下旬ごろは、両者がほぼ一致します。

計算例:成都生まれの場合

2月11日午後1時10分(北京時間)、成都生まれとします。時計では13:10は未の刻(13〜15時)です。

手順補正結果
北京時間—13:10
経度時差(成都は約104.1°E)64分引く12:06(平均太陽時)
均時差(2月中旬)さらに約14分引く約11:52(真太陽時)

換算後は11:52で、未ではなく午の刻(11〜13時)です。時支が未から午になり、時干も変わります。その柱の通変星や他の文字との関係も変わります。

特に注意が必要な場合

  • 13時・15時・17時など奇数時の前後一、二時間以内の出生:時辰の境界に近く、時柱が変わりやすくなります。
  • 23時〜翌1時の出生:日柱まで変わる場合があります。詳しくは早子時・晩子時の解説をご覧ください。
  • 中国西部の出生:時差が一、二時間に及び、多くの場合に換算が必要です。
  • 1986〜1991年の夏の出生:当時の夏時間に該当する場合は、まず1時間引き、次に真太陽時を計算します。

節気の切り替わりは天文計算による絶対的な瞬間で、時計や太陽時とは無関係です。そのため真太陽時は主に時柱(子の刻では日柱も)に影響し、通常は年柱・月柱に影響しません。

すべての命式計算が真太陽時を使うわけではありません

真太陽時の扱いは流派によって異なります。現地の時計時刻をそのまま使う場合、経度だけ補正する場合、均時差まで含める場合があります。サイトによって命式が違う理由の一つです。

八字道は完全な換算を採用します。出生地の経度と当時の時間帯(夏時間を含む)から真太陽時を求め、時柱を出します。他のツールと時柱が違うときは、それぞれが実際に使用した出生時刻を比べてください。

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